萩の花

萩の花がいよいよ本格的に咲き始めた。咲いてはこぼれ、こぼれては咲き続けている。萩関連の季語として


「白萩」「萩むら」「山萩」「野萩」「萩散る」「こぼれ萩」
「乱れ萩」「萩の宿」「萩の主」「萩見」 等々 


これらの季語を見ているだけで、もう充分詩心を誘われ、いろいろな場面が想像できる!


萩の花の句で一番好きなのが


萩の風何か急かるゝなにならむ   水原 秋桜子


風に揺れている萩に、心の中の不安、人生の定めなさを感じた作者。
最近知った次の句も、好きな句の一つになった。


歳重ね人それぞれの萩の花     三田 規童


いつかこんな句を詠めるようになりたいものだ。


白萩は清楚で好きだが、紅萩も咲き満ちているのではなく、まだ少ししか咲いていない姿の方が、落ち着きが感じられていい。



手に負へぬ萩の乱れとなりにけり     安住 敦
あらはれし人すぐ消ゆる萩の花      中村 朋子
つつましくやがて乱るる萩の花      伊藤 節子
束ねぬが萩の風情よ寺の門        中川 すみ子


本堂の開け放たれて萩の風        エリザベス
三分咲ほどの紅萩風情あり
萩刈れば風の素通りしてゆきぬ