木槿(むくげ)

歳時記では、木槿は秋の季語になっているが、毎年夏のこの時期には咲き始め、途中少し休んでから秋の初め頃まで咲きつづける、花期の長い花という印象がある。朝に開き夜にはしぼむため、「一日花」と呼ばれ、人の世のはかなさにたとえられる。色も、白、うす紅などいくつかあり、一重のもの、八重咲きのものなど様々な種類がある。一重の白で真ん中が紅色のものは「底紅」(そこべに)と呼ばれ、俳句ではよく若い娘にたとえられる。


底紅


八重咲き



底紅の紅一雨に滲みけり  エリザベス
底紅や隣の少女大人びし
花たたみ木槿のひと日終はりけり